こんにちは。
台風もいくつかやり過ごし、季節はすっかり秋めいていますね。
18号の時は、道路が冠水していて事務所に帰れなくて大変でした。
そこにあったコメダに一時避難したのですが、そのコメダの側の用水路もすでに氾濫していて
あたふたしていました。
その時の写真。
奥の住宅はすでに浸水していましたが、住人の方が外に出て、
意外にものんきな感じで写真を撮っていたのです。
その方の器の大きさを感じました。
ぼくはなぜか少しホッとしたのを記憶しています。
でもでも、
やっぱり水害はこわい。
気を付けていきたいですね。
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それでは、
パン教室についてです。
床組。
束を立てず、梁に2×8を架ける方法を採用。
よって、束が床スラブを打つことによる直接音は、
その音源自体を消してしまいます。
根本的解決案。
このアイデアを出した建設会社の社長様には、個人的にノーベル物理学賞を進呈。
そして、コスト高にもかかわらずこれを採用したお施主様は、ノーベル平和賞受賞です。
one proud of architecture.
間接音対策。
床下の空間による共振・共鳴音(太鼓現象)を防ぐため、
吸音材を床下に敷き詰めていきます。
ちなみに吸音とは、音エネルギーを熱エネルギーに変化させること。
これは、エントロピー(不可逆性)により、
熱エネルギーは外力を加わえない限り音エネルギーには変化しないという定義によるもの。
つまり、
設計者が防音を考える場合、音エネルギーをいかにエネルギー変換(一般には熱エネルギーに変化)させるかに集中します。
よって導き出されたのが、この共鳴・共振を起こさせない手法となるのです。
環境デザインは法規的な最低限の制約を守るだけでは完結しないのですが、
現状は、経済的に完結するのが難しい部門だと思う。
原因は、結果が形として見えづらい、結果がわかるのに時間がかかる等。
でも、いずれ結果がみえるのも事実。
似たふたつの環境に身を置いて、それらを比較するという経験を得る時間を経て。
つまり、決して対策をおざなりにせず向き合うことが必要なのですね。
要するに、周りのことを考えて建築をつくるのは大切。
最低でも向こう三軒両隣について考える。
建築の理。
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でも、
18号といってもクリリンのことは考えない。(笑)
nakano