こんにちは。
雨が降っていますね。
G.weekの真っ最中の方もおられるのではないでしょうか。
雨の景勝。
みなさまはどこかへ行かれますか。
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今日は、以前訪れた美術館についてです。
国立新美術館(2007, F3B1, 47960m2, 黒川紀章)。
ファサードの形状が特徴的。
そして、地域とのつながり、開放。
内部には吹き抜けを中心に、
開放的な空間が広がっています。
曲線によって構成されている空間。
ディテール。
3次元曲線ではなく、Z方向のみにRがついています。
それぞれの部材(直線)をピン接合で繋いで成立させたのですね。
よって、エントランスも直線により曲線を造形。
ドアと引き込みの関係性など、難しい収まりがよく考えられています。
エレベーターホール。
シンプルなデザイン。
実は非常に難しい仕上がり。
それぞれのマテリアルで違う厚みひとつに注目しても、
綺麗なフラット面でまとめてありますよね。
手摺。
トレンドのガラス手摺ですが、手摺棒が併設されています。
やさしさを感じるデザイン。
そして、この先のガラス手摺の方向性を見ることができます。
カーテンウォールを通しての陰影。
まず、木の存在がぬくもりを感じさせてくれます。
ルーバー庇の存在もいい方向で機能。
光がやさしくなっていますよね。
環境デザイン。
それぞれの人がのんびりと過ごしています。
空間を楽しむ。
腰を下ろせる場所が多く存在していることも重要。
窓の外を眺めるのではなく、ガラスを背に、空間に向かって座る。
後ろ盾。
落ち着き感がよくでています。
サブエントランス(乃木坂駅直結)。
床面が木で仕上げてあります。
外部。
ぬくもり。
相対する問題に出した答え。
あたたかさを演出し、
客人を迎え入れる。
この空間には必要な要素ですね。
新陳代謝。
黒川さんの代表作である、中銀カプセルタワービルは、
前衛的で、今でも僕には近未来SFの世界を想像させるほどです。
現代版でつくったらどうなるんだろうと思ったりします。
その住戸カプセル(写真は六本木、展覧会にて)。
設備を変えて、新しく生まれ変わる。
それも新陳代謝。
黒川さんの提唱は、ようやくこれから実現されていくんだと思います。
文化の成熟は、1歩1歩ですから。
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ヒルサイドテラスも。
アストンビルⅢも。
nakano