経営理念
建築主様に心より感動していただくため、絶対譲れない私の大切な心情であり、リブ設計の経営理念の一言であります。 いくらすばらしいデザインであろうと、機能的で経済的であろうと、「この一言をないがしろにすれば、感動はない」と確信しています。
私は自分の描いた設計図をカタチにすることは出来ません。「創作」は出来ても「製作」は出来ないのです。現場で物を作ることができない私に代わって、私が描く絵をカタチにしてくれることに、こころより感謝をしています。だから「仕上がったものに絶対に傷つけないようにしよう」、「美しいものを美しいまま、建築主様にお届けしよう」という決意が監理者として、そして建築家として最も大切で尊いことであると信じています。
それには第一に私達自身が腰を屈め、現場のゴミを拾い、その姿を施工者の方々、特に現場を仕切る監督に見ていただくことです。 リブ設計は施工いただく方に、まず、現場を常に美しく保っていただく為、私達の理念「現場に行ったらゴミを拾え」の意味をお伝えします。 これは、基礎工事の段階から徹底しないといけません。 ですから、工事途中も「即、清掃」や「即、養生」の徹底を口うるさいほどに(恐縮ながら)訴えます。
現場で直接施工される方(職人様など)に私の願いが届くように望んでいるからです。誰もが自分で作ったものはいとおしく、キズつけたりしませんが、他人が作ったものには配慮が薄れます。「キズついたら直せば良い、取り替えれば良い」という考えは厳禁です。ここに「現場に行ったらゴミを拾え」の精神が生きるわけです。
現場における理想は「はだし」であり、「はだし」ならキズはつけません。しかし、安全面で支障がありますのでそのようにはいきません。 私たち建築家が決意すれば、必ずや現場は美しくあり、美しい花が咲くと信じて行動しています。
優れたデザイン・色彩バランスの提供や日々の研鑽は建築家として当然なことであり、特筆すべきことではありません。 「優れたデザイン力や色彩感」と「現場に行ったらゴミを拾えの精神」がくるまの両車輪のように回転してこそ、「エキサイティングな時を経て感動の夢空間が完成する」と信じています。