設計監理料金はどれくらい?
設計と監理と分けてお話します。
設計とは無から有を生みだす創作活動であり、建物の用途や規模によってその設計意義や価値が大きく変わるものではありません。 また、論理的に考えると用途や規模により、具体的な作業量や技術的な難易度に差が生じることも事実です。よって設計費用は実務料と創作料との合算で算出されます。
監理とは設計図を忠実に実現することが大原則でありますが、工事が進み、形が現れて初めてクライアント様に理解できる部分もあり、ご要望と異なっていることに気づいたり、ご要望が変化したりすることは多々あります。 それらに最大限の対応をし、コストパフォーマンスを図り、ご要望を実現していく作業が大切と思っています。よって監理費用も実務料と創作料の合算によって算出されることになります。
設計監理を通してクライアント様が望まれる理想の姿を実現し、そのプロセスを含めて大満足していただくことが、私たちの使命です。 言い換えれば、設計監理料金はクライアント様の満足料金となります。
私たちがいただく設計監理の報酬は、国の指針に基づき協会にて規準を定めています。 この規準は建物用途と規模(工事金額など)により分離されており、難易度を考慮し、その枠内で物件ごとに算出されています。
弊社設計監理料金の目安
住宅の新築 | 工事金額の8%~13% |
---|---|
住宅のリノベーション | 工事金額の10%~15% |
上記全てに構造、規模、工法などにより異なります。尚、付随する許可などの手続にきは別途費用が発生する場合があります。その他、消費税、各種申請手数料、各種調査費用(測量、地盤、電波受信障害など)、遠方出張費は設計監理料金に含まれません。
- 社団法人愛知県建築士事務所協会 「設計監理料って?」
- 社団法人東京都建築士事務所協会 「設計料ってどのくらい」
設計事務所に依頼する利点は?
建物を建設する場合大まかに、設計監理を設計事務所に依頼し、工事を総合建設会社へ発注するケースと、設計施工で総合建設会社へ発注するケースに分けられます(工事種別に分離して発注する場合もあります)。
それぞれに長所短所がありますが、前者は弊社の立場であり、設計者及び監理者の素顔が見え、第三者の目で創作や検証することができます。 さらに、クライアント様に代わりプロの目で、見積内容や工事材料及び施工精度の検証ができます。
後者は建設会社の思想と規模によって異なりますが、前者の逆であることが懸念されます。また、前者と後者の違いは競争原理が働くか否かであり、どこかの場面で競争原理が働くことで、コストパフォーマンスを生み、意欲の確認もできます。
弊社は工事施工者決定につきましては、クライアント様の特命(施工者を1社に限定するする方法)のご要望がない限り、数社の指名競争入札による決定を原則としています(公的補助金を使用する場合は、一般競争入札が原則です)。 尚、住宅は特殊であり、ハウスメーカーやハウスビルダーなど専門に住宅造りをしている会社も多く、総合建設会社とは異なる場所に位置づけられます。 そして、それぞれ個性を発信し、特異性を発揮してクライアント様の心をとらえます。
「何が良くて何が良くないのか」は明言できませんが、私たち設計事務所の使命は、クライアント様の思いを設計図面に描き、中立な立場ながらクライアント様の利益を代表すべく工事進行を指導検証し、クライアント様の理想の実現を達成することです。 私たちはその使命を誇りし、その立場を全うします。 そして、クライアント様に「笑顔」と「感動」を必ず差し上げます。