建築美は必然なるもの
建築デザインは建物を飾りつけるだけの看板であってはいけないと思っています。建築デザインは「風土」と「機能」と「構造」によって生み出される、必然のカタチであると思っています。
たとえば「○○風建築」などというと、写真を見たり書物を紐といたりして、できる限りの情報を集めて、最善の努力で表現します。
しかし、実情は薄っぺらな表面的な建物になってしまうことが往々にあります。許されるものであれば現地へ足を運び、本物に対峙し、本質を探ることが最適です。現地でその風土・生活に触れて、見て、聴いて、嗅いで、味わうとき、凡そ写真から計ることのできない、奥行きを発見します。
私はできる限り「本物をこの目で」と、現地へ足を運びます。そして、奇をてらう建築デザインではなく、「風土」と「機能」と「構造」から本質を探り、必然なる建築美を創りあげます。